
リョクエン ハイブリッドインバーター
さて、その1からの続きです。今回は今現在運用している太陽光発電システムをご紹介します。前回お話した通りメインはハイブリッドインバーターの存在です。このハイブリッドインバーターのお陰で今年の夏は随分楽しませてもらいました。
こいつです↓

ケーブルの接続には-4という大きさのマイナスドライバーも必要になってきます。
この接続の方法はなんかいまいち…
ハイブリッドインバーターとは簡単に説明すると、ソーラーパネルから発電された電気をバッテリー(蓄電池)に充電する為のチャージコントローラーと充電された直流の電気を交流の100Vに変換してくれるインバーターが一つになっている機器です。前回の簡易的な12Vの太陽光発電システムと違い、ハイブリッドインバーターの設置には電気工事士の資格が必要になります。
ハイブリッドインバーターの魅力 その1
私が感じたハイブリッドインバーターの1番の魅力は、なんと言っても家電品をコンセントに差しっぱなしでもバッテリーからの電源と商品電源をボタン1つで切り替えたり、自動で適した電源から出力してくれる所です。そもそも出力方法は3通りあります。
- 1つ目は商用電源のみからの出力。使い方は人それぞれだとは思いますが、バッテリーの電気を使わないで貯めておきたい時に使用する感じですかね。それでも急な停電などで商用電源が止まってしまったらバッテリーからの出力に瞬時に切り替わってくれます。安心です。
- 2つ目はソーラーからの発電が始まるとバッテリーからの出力になり、夕方陽が落ちて発電が止まると商用電源に切り替わってくれるというもの。
- 3つ目は基本的にはバッテリーのみからの出力で、バッテリーの電圧が低くなってくると自動で商用電源に切り替わってくれるというもの。
基本的には当たり前ですが過放電、過電圧は制御してくれます。
お得な使い方
もちろんハイブリッドインバーターは世の中に普通に出回っていて最近は使用している人も増えてきて多いと思います。人それぞれソーラーパネルの数も違いますし、バッテリーの容量も違うと思いますし、他の人がどのように使っているかなんて分かりません。なので、あくまで私の使い方なんですけど、私は日中にソーラーもしくはバッテリーからの電気を使い、夜は商用電源を使えばいいなと思いました。理由は簡単で日中の平日の日中の電気代が高いからですね。私の家の電気料金プランでは、日中の電気代は1kWあたり約42円、夜間は26円となっているので、どうせ発電した電気を使うなら日中1択です。夜間にも使って日中使えないなんて無駄な事はしたくないので。同じソーラーからの発電量でも使い方次第で価値が変わってくると言うことです。売電なんて今では10数円、卒FIT迎えたら10円もいかないくらいです。昔は高かったらしいですけどね。でも今は使い方次第で何倍にも価値が上がるのです。
ハイブリッドインバーターの魅力 その2
もう1つの魅力はスマホに専用アプリを入れておけば外出先からも、現在どのくらい発電していて、どのくらいの電力が使われていて、どのくらい充電されているか等が分かるのです。1日にどれだけ発電されて、どれだけの電力を使いそのうちの購入電力はどのくらいかが把握出来ます。個人的には楽しみな要素であり暑い日でも太陽がでていれば仕事も頑張れました。
バッテリー(蓄電池)、リン酸鉄リチウムイオンバッテリー
バッテリーもハイブリッドインバーターの購入に伴い一新しました。私が購入したのは24V仕様だったからです。さすがに12Vではあんまりです。それまでは12.8V100Ahのバッテリーを2個持っていて、並列に繋ぎ(その時のインバーターが12V仕様だった為)12.8V200Ah2560Whとして使っていました。その2個のバッテリーを直列に繋いで24Vにする事も考えたんですけど、もうちょっと大きい容量にしたいと思い、25.6V100Ahのバッテリーを2個購入し並列に繋ぎ、25.6V200Ah5120Whとする事にしました。下の写真です。別々な写真で分かりにくいですが並列に繋いであります。


ソーラーパネルをどんどん追加
ハイブリッドインバーターにした事によって1600Wのソーラー入力まで出来るようになったので、ソーラーパネルを更に2枚追加し、合計6枚となりました。20V10A200Wのソーラーパネルを3直列2並列で組み一応1.2kWのソーラーシステムになりました。成果としてはMAXで大体1.1kW位まで上がった事がありました。しかし前回お話した通りパネルを設置してある場所の都合上、午後からしか発電しません。なんか不完全燃焼です…なので思い切って午前中から発電する家の屋根に更に2枚追加する事にしました。私は高所恐怖症なのですが低い箇所の屋根が1箇所だけあり、2階の部屋から屋根にいける所があったのです。
今現在その場所には2枚のソーラーパネルだけですが最終的には4枚乗せたいと思い、そうなるとハイブリッドインバーターの最大入力電力の1600Wを超える事になってしまうのです。なのでその部分のソーラーパネルにはもう1個別のチャージコントローラーをつけてバッテリー(バッテリーはハイブリッドに繋がっているバッテリー)に充電させる事にしました。今回のパネルの仕様は少し変えて、36V6.11A220Wのパネルにしました。少しでも電圧が高い方が有利かと思ったからです。今は2枚を直列に繋ぎ72V6.11A440Wとして働いてくれてます。いつかは更に2枚追加し、2直列2並列にして72V12.22A880Wでゴールです。
今回のパネルです
新しく購入したチャージコントローラーはこちらです。
その他必要な物は、追加の6sqのソーラーケーブル
MC4という規格のコネクタと圧着ペンチ、
レノジー RENOGY MC4コネクター オス・メス 5組セット
価格:2111円
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感想(48件)
後、もちろん色々な電線も必要になります。銅の値段が最近爆上がりなので電線類も意外と高いんですよね…私はVVFとかは3年ほど前に100m1巻を購入した余りがあったので助かりましたが。バッテリーからハイブリッドインバーターまでの線も太いのでね…
配線
さて配線ですが、これまたあくまで私流なので参考程度に聞いて下さい。まず大前提として私は家電の消費電力は最大でも合計で1kWまでしか使わないと決めています。あまり無理をかけたくないというしそもそもそこまで発電量が無いと思うので。ハイブリッドインバーターのスペックとしては3kWとなっていますが120Vの場合らしく、100Vだと2.4kWまでみたいです。まぁ定格2.4kWのインバーターなら1kW程度で良いんじゃないでしょうか?熱くなられても嫌なので。
まず、ハイブリッドインバーターです

1番右の赤と黒の2本の線がソーラーパネルからの電力の供給です。真ん中ら辺の黒い2本の太そうな線がバッテリーと繋がっている線です。ちなみに私はWCTの22sqのケーブルを使っていますが一般的にはKIVかなと思います。
左の2組の線は商用電源の入力と出力です。私は2mmを使っています。

ほとんど使っていない回路の線を拝借してハイブリッドインバーターまでに15Aのブレーカーを入れて商用電源を確保しています。メンテナンスの為にも必ずブレーカーは必須だと思います。
こんな感じで最終的にはコンセントを合計で7個作りました。使い道としては冷蔵庫(100W)、冷凍庫(100W)、テレビ(30W)、扇風機×3(25W×3=75W)と、この4個の家電は常に差しっぱなしです。冬場はホットカーペットを使うとホットカーペットの消費電力は400Wくらいでしょうか。後は緊急用でエアコンのコンセントの横にもつけてあります。緊急用のつもりだったのですが、あまりにソーラーの電力が余るので夏場は使用してたりしていました。エアコンは自動ではなく26℃の風量2で使用していたので常時約500Wくらいだったでしょうか。急に消費電力が上がるのが嫌だった為、自動運転にはしませんでした。

ハイブリッドインバーターからそれぞれのコンセントまではまず3個の回路を持たせてあります。写真だけでは分かりづらいですが、もう1回路増やせます。その前にもブレーカーを1つ置いてあります。本当は4個それぞれにブレーカーを持たせた方が良いのですが…。端子台で4回路まで増やせるようにしました。
1個目の回路は洗面所の所まで行き、主に2つの扇風機に使用しています。冬場は除湿機にも使うかな?


2個目の回路の途中で更に分岐させます。


そのうちの1つは更に3つに分岐させます。
8月の電気代
そんな感じでこまめに電力の様子を見ながら8月を過ごした所、電気代が去年の8月は4万円だったのに今年は2万5千円でした。想像以上に下がっていてビックリしました。まぁ太陽光のお陰は大きいんでしょうけど、何より家族みんなが少しは電気代の節約を意識してくれたからではないでしょうか。私が色々していたので、私を含め家族も知らず知らずのうちに節約していたんでしょうね。多分…
これからも太陽光には頑張ってもらいます!
自然の恩恵を頂いておかないと…
動画
では、我が家の太陽光発電システムの配線の流れを写真でしかないんですけど、写真を繋げて動画にしてみました。どうぞよろしければ見てもらえたら嬉しいです。


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