電動工具 トリマーとは
今回はトリマーと呼ばれる電動工具を使ってみたいと思います。私の大好きなハイコーキ製で型番はM3608DA。木工DIYをするにあたっては必須ではないですが、使いこなせばかなり便利だし出来栄えも自作感をなくせたり作業性も良くなると思います。
トリマーを簡単に説明すると、トリマーの先端にビットと呼ばれる刃物をつけてそのビットを回転させ加工すると言ったものです。ビットをつける所はコレットチャックになっていて色々なビットを付け替えて様々な加工をする事ができます。
出来る加工としては私がよく使う角部のR加工や、他にも木材を切り抜いたり、凹形状やR形状、V形状などの溝を掘ったり(溝を掘るには色々なサイズの工具有り)、円形状に切り抜いたり(サークルカット)、倣い加工と言って、ある形状の木材を下に置いてそれに倣って加工し同じ物を作ると言う事も出来ます。後は難易度は高くなりますが木組みする時に互いにオスメスのアリ溝を掘り組み合わせると言った事も出来ます。

写真の左がトリマー本体、右にあるのがビットと呼ばれる刃物、真ん中がビットを付け替える時に使用するスパナです。
ビットはトリマー本体には付属されておりません。
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危険性
トリマーに限らず電動工具全般に言える事ですが、特にトリマーなど刃物をつける工具は絶対に子供には触らせない事です。もちろん最近は色んな安全性を考えてメーカーも作られていますがそれでも危険性は高いです。そもそも刃物がついている時点で危険ですし、それが回転するわけですので子供は絶対にダメです。最低でもバッテリータイプのものは使わない時はバッテリーを外しておきましょう。
トリマーM3608DAの使用感
他のトリマーを使った事がないので偉そうな事は言えなくて私の感想になってしまいますが、初めて使った時はとにかく感動しました。買って良かったと思いました。
このトリマーは無段変速になっていてダイヤルが1〜6まであり、ダイヤル6まで回転を上げると音が大きくなってしまいますが6まで上げて使う事なんて私には全く無く、ダイヤル2で充分です。2なら全くうるさくなく、キュイーンと言った感じで精度良く回転しているのを感じれて音すらもカッコよく聞こえ、工具好きな私にはむしろ心地良いくらいです。それでいて加工も全く問題ありません。
回転させ加工している時は光で照らしてくれるので視野性も良いと思います。
後は、片手でONとOFFを切り替えたり出来る仕様になっています。コレットチャックも標準で6㎜と8㎜のものが付属されており、一般的には6㎜だとは思うんですが、やっぱり8㎜だと刃物の軸が太くなる分、明らかに剛性が高くなります。まぁ6㎜で充分だとしてもどちらも使えるに越した事はないと思います。
作業の重要ポイント
動画は最後に埋め込んであるので見てくれると嬉しいです。
さて今回は私がよく行う角部をR形状に加工してみました。簡単に出来ますし、見た目も良く、木材の角がたっているよりR形状の方が触り心地も良いと思います。
私は3種類のR形状の大きさのビットを持ってますが、今回は1番小さいのと1番大きいのをしてみました。ダイヤルは2にしてあります。
素人なりに大事な所、気をつけなければならない事を言わせて頂きます。
私的に押さえるポイントは3つあって、1つ目は削っていく方向です。例えば木材の右側を削ろうとした時に削る方向(トリマーを動かす方向)としては奥から手前に削ってくるのと、手前から奥に削っていく事が出来ると思います。その時は手前から奥に削っていきます。専門用語を使うとアップカットと呼ばれる方向です。イメージは流れるプールで流れに逆らって泳ぐイメージです。トリマーを推し進めていく感じです。余計難しくなりましたかね…
2つ目はトリマーのプレートからビットを出す長さです。これをきちんとしておかないと思った通りの形状に仕上がりません。短いとヘンテコなRになりますし、ビットが出過ぎていると変な段差が出来てしまいます。差金やスコヤなどの直角の道具を使ってプレートの面がビットのどこの部分にあるかをきちんと確認しておく必要があります。
3つ目は加工している時の力の入れ具合です。まずビットには1番下にコロと呼ばれる空転するものがあります。まずそのコロを木材から離さないで木材に沿ってコロコロ転がしていかなければ均一には仕上がりません。それと同時に木材とトリマーのプレートをきちんと当てておく事です。進んでいくうちにトリマーが斜めになってしまってプレートが全面ついてない状態になるとやはり仕上がりが均一になりません。どちらも大事なのです。トリマーを推し進めている時は、推し進めながらどんな形状になっているかなんて気にしないでコロとプレートに最大限注意を払うと良いと思います。きちんと行えば形状は勝手に綺麗になっているので削っている間は気にしないでおきましょう。
動画
実際にトリマーで木材の角部にR形状をしてみました。見て頂けると嬉しいです。